日本とは文化も風習もちがうので、マナーが違うのものあたりまえです。タイ旅行が初めてという人の為に、タイ旅行初心者には特に気を付けてほしい注意点をまとめてみました。
タイ旅行者が注意する一般マナー
寺院の参拝には服装を注意して
肌の露出が高い服装はダメです。お寺でも観光者用に衣服を貸し出してくれるところもありますが、お寺巡りをする時には予め注意しておきましょう。
女の人が僧侶に触れるのはダメ
女性がお坊さんに触れるのは、お坊さんにとって一大事。何十年もの修行が無かったことになってしまうぐらいに大事なので、お坊さんには触らない、そして異常接近も避けて下さい。
足の裏を人に向けない。人の体や体の一部をまたがない。
人に足を向けて寝ない。座っている時に足を向けない。また、他人の体をまたぐごとはダメです。混んでる電車で、どうしても他の人をまたぐ必要がある場合は、「ソーリー」などと一声掛けてからまたいでください。
タイ旅行者が注意する王様に関するマナー
タイ人にとって王様はもっとも敬愛する人です。その王様に関する注意点があります。また、タイ人の人達は自分の国がとても大好きです。
王族やタイの批判は絶対ダメ
通常はタイ旅行で王様やタイの悪口を言うことはないと思いますが、タイでは王様の批判や悪口は絶対にいけません。親しい友人でも険悪になります。また、公共の場での批判や侮辱などは、不敬罪という刑事罰があり、逮捕勾留される事もあります。
そしてタイという国そのものにも悪口などを言うと、タイ人の顔が急に険しくなります。どこの国でも、自分の住んでいる地域の悪口を言われたらイヤなものです。タイ旅行中はそんな事がないようにしたいですね。
朝8時と夕方6時は立ち止まって下さい
タイでは朝8時と夕方6時に国家がスピーカーから流れます。この時、多くのタイ人が立ち止まりますので、それに合わせて立ち止まって下さい。タイ国歌が流れている間にタイ人を同じように起立する事は、「私はタイを敬愛しています」との無言の意思表示です。多くのタイ人はそう捉えます。
周囲を見渡してタイ人が立ち止まっていない場合は、特に立ち止まらなくても良い場所かもしれませんので、周囲に合わせて行動して下さい。
映画館では、みんなに合わせて起立してください
タイの映画館では、映画の上映前に王様の賛歌が流れます。その時には起立して歌を聞く必要があります。タイミングが解らないと思いますが、映画館の中にいるタイ人はみんな一斉に起立するので分かると思います。みんなに合わせて起立して下さい。
政治の話はケンカになるのでダメ
タイ人は政治の話が大好きです。最近でもタイの国内世論が真っ二つに分かれて激しい対立と混乱を生み出しました。旅行中に友人が出来て仲が良くなると、いろいろと政治的な話を持ちだしてくるタイ人がいます。
しかし、私達は観光でタイ旅行をしているだけで、タイの政治などに関わりがある訳ではありません。そしてタイの政治については特になんの権利も有さない外国人です。なので、タイの政治の話には加わらないのがよいです(実際に細かい内情まではわかりませんしね)。
政治の話を聞かれても、「自分は観光客だから解らない。でもタイは大好きだよ!」と答えておくといいでしょう。これで相手も気分を害する事なく納得してくれます。
また、タイでは「赤いT-シャツ」と「黄色のT-シャツ」は政治的な思想の立場を表明する事になりますので、これらのT-シャツは避けたほうが無難です。
食事に関する注意点とマナー
タイは食事に関するマナーは、だいたい欧米と同じような感じですね。
ズルズルと音を立てて食事をしない
とくに麺類などは、いつもの癖で音を立ててしまいますが、タイ人からはとっても下品に見えています。タイでの麺類の食べ方は、スプーンに麺を載せて食べています。スパゲッティみたいな食べ方です。
割り勘はNG。支払いはその場の上位の人がする
高校生なら割り勘などもアリですが、普通の大人同士で割り勘がありません。また、食事の代金は、そのテーブルにいる一番立場の強い人、年配者、お金を持っている裕福な人が支払いをするのが慣例になっています。
テーブルでお金を払う人(年配者)が先に箸を付ける
箸を付けないと食事が始まりません。
支払いは食後に、テーブルで行うのが慣例
お会計は、ウェイターが伝票をテーブルに持ってきて、テーブルに座ったままお金を渡します。お釣りはウェイターがテーブルまでもってきてくれます。ただしクレジットカード利用の場合は、直接カウンターまで行くのがベターです。
器に口をつけてはダメ
ラーメン系のものを食べたらス、最後にスープをグビッと飲みたいものですが、そこは我慢。タイでは器に口を付けるのは下品な行為です。麺類のスープが飲みたい時は、れんげを使ってスープを飲みます。
チップは中級以上のレストランでOK
屋台などではチップは不要です。しかし私は、行き慣れた屋台では小銭を置いていくことにしています。二回目以降には出てくる食事の量があきらかに多くなっている場合が多いからです。一年以上通う屋台などは、通常の3倍盛りにまで成長しています。
マナーを守らないからといって、特にペナルティが課せられる訳ではありませんが、タイ旅行をする自分も現地のタイの人たちも、お互いに気持ち良く過ごす為にはマナーの事を頭に入れて、楽しいタイ旅行にして下さい。いろんなマナーもタイの文化のひとつです。
タイ旅行でのマナー注意点まとめ
- 寺院ではフォーマルな服装
- 女性はお坊さんに触ってはダメ
- 食事中に音を立てない
普通のタイ旅行のシーンでは、これだけ守られていればまずまず大丈夫といったところです。もちろん、厳密にはもっと沢山のマナーがありますが、タイ旅行の範囲であれば上の3つが守られていれば、マナー違反で「この人イヤだなぁ」と思われる事はないでしょう。
一般のタイの人々は寛容な人が多く、あなたがタイという国と人々に対して敬意を持っていれば、「マナーを守らない!」と言って怒り出す人はほとんどいません。でもまあ、守らない観光客よりも守る観光客のほうが気持ちがイイのは、日本でもタイでも同じですよね。
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