日本人が初めての海外旅行先に選ぶことが多いタイは、穏やかで優しい人柄や、美味しいタイ料理、歴史ある建物や遺産など、魅力的なものばかりです。しかし日本と同じような感覚でタイ旅行をすると、トラブルに巻き込まれることもあります。
ここでは初めてのタイ旅行で、旅立つときに気をつけるべき3つのことについて紹介していきたいと思います。
タイでの服装について気をつけること
タイ旅行での服装についてですが、意外と知られていないことが多いようです。例えば、気温の温度差が激しい、強い日差しでの日焼け、TPOに適したドレスコード、寺院などでの女性の服装についてです。
まず、気温の温度差が激しいことですが、場所によって、昼間は暑いのに、夜は気温が低くなることもあります。そのため、夏物の服装に加えて、何か羽織るものを持っていくことがおすすめです。
羽織るものでおすすめは、コンパクトに持ち運びできる、ポケッタブルパーカーや、薄手のダウン、女性ならストールやカーディガンなどがおすすめです。この羽織るものは寒いときだけでなく、冷房対策にも利用することができます。
タイでは気温が高いので、冷房が効きすぎているショッピングモールやデパート、レストランなどが多くあります。あまりに冷房が効きすぎて寒くなり、タイ旅行中に風邪をひいてしまったという方もいるので、羽織るものは必須アイテムと言えます。
次に強い日差しでの日焼けについてです。日本でも沖縄など暑い地方に行った場合、真っ赤に日焼けをして痛い思いをしてしまった方もいると思います。
タイも沖縄同様、気温が高い地域なので、UV対策を日本と同じようにして、日焼けをしないようにした方が良いでしょう。キャリーバッグに日焼け止めを入れ忘れた場合、タイのコンビニやスーパーで売っているので、手軽に購入することができるのでおすすめです。
次にTPOに適したドレスコードについてです。タイでも宿泊施設によってはドレスコードが存在するので、女性でしたらよそ行きのワンピース、男性でしたら襟付きの長袖シャツなどを、1枚持っていくと安心です。
次に寺院などでの女性の服装についてですが、日本と同じように、寺院は祈りや心の平安を求める場所ですので、あまり露出が高い服装はNGです。例えば、露出が多いタンクトップ・キャミソール・へそ出しファッションでは、寺院に入場することはできません。寺
院によっては羽織るものをレンタルしてくれますが、自分で羽織るものを持っていくようにしましょう。また、服装とは関係がありませんが、女性は僧侶にふれることは禁止なので、気を付けましょう。
タイでの交通手段について気をつけること
タイ旅行で最もトラブルが多い、交通手段について紹介していきたいと思います。
タイでの一般的な移動手段には、タクシー・バイクタクシー・バイクの後ろに座席があるトゥクトゥク・BTS(高架地下鉄)・MRT(地下鉄)・軽トラックを改造した乗り合いバスのソンテウなどがあります。
ここではタクシー・トゥクトゥク・BTSとMRTでの気をつけることを詳しく紹介します。まずタクシーを利用するときに気をつけることは、ぼったくり・乗車拒否・女性は夜には一人で乗らないことの3点です。日本ではタクシーのぼったくりにあうことはないですが、タイでは社会問題になるほど、多くのぼったくり事件が発生しています。
ぼったくりの種類には、最初から数百バーツのお金を提示する強制型、降りるときにメーターが回っていないすっとぼけ型、料金メーターが以上に早く上がる改造型、わざと遠回り運転する演技型があります。
次の乗車拒否ですが、渋滞が酷い場所を指定すると、必ず乗車拒否されますが、現地のタイ人でも同じく拒否されるので、気にしないようにするしかありません。
次に女性は夜には一人でタクシーに乗らないということについてですが、やはり日本とは違う環境ですので、トラブルに巻き込まれないためにも、そのような時間に一人歩きは避けた方がよさそうです。
なお、タイ人の女性でも深夜にタクシーを利用することは怖いということです。
次にタイ旅行に来たという気分になれるトゥクトゥクですが、最近では地元の方の利用よりも、観光客の利用が多く、悪質なドライバーが多い状態になっています。例えば、タクシー料金より高い金額を値段交渉で言ってくるドライバーや、目的地と違うお土産もの屋や宝石店などに連れていくドライバーがいます。そのため値段交渉で納得いく金額のトゥクトゥクだけ利用する、怪しいと感じたらトゥクトゥクの利用は諦めた方が良いでしょう。
次にBTSとMRTでの気をつけることは、入場するときにテロ防止のために持ちもの検査があるので、カバンの中身には気をつけてください。また、車内での飲食は禁止されているので、日本と同じように飲食しないようにしましょう。
タイ旅行中のケガや病気について気をつけること
日本国内の旅行でも心配になる、ケガや病気についてですが、タイならではの理由で気をつけなければならないこともあります。
まずケガについてですが、タイでは交通ルールを守らない危険なドライバーが多く、交通事故も多く発生しています。そのため交通事故のケガには特に注意が必要になります。
バイク社会であるタイで危ないのは、旅行者がレンタルバイクでフラフラした運転をすることです。そのため様々な国から来た旅行者がいる観光地では、こちらも注意を払っていた方が良いです。
バイクの運転では、道路を横断するときに日本と同じような感覚でいると、交通事故にあいやすいので、細心の注意をすることが重要です。
次にあげられるのもタイならではで、それは野良犬が多くいるので、噛みつかれないように気をつけることです。
タイは暑いので日中は犬も元気がありませんが、早朝や夜は動きが活発になります。野良犬に囲まれたり、追いかけられたりした場合は、追いかける習性があるので、動かないようにしてやり過ごすことがポイントです。
噛まれた場合、狂犬病に感染する可能性もあり、病院に行って注射を受けるようになるので、できるだけ野良犬と遭遇しないようにすることがおすすめです。
次は最近、日本でも感染者を出したデング熱についてです。
タイでは年に2桁の死亡者と、数万人の感染者を出しているのがデング熱です。やはり暑い国ですので、蚊による感染症にも注意が必要になります。デング熱の症状は、子どもは熱と発疹が出て、大人は高熱・頭痛・倦怠感・眼の痛み・筋肉痛などがあらわれます。治療法は対症療法のみになるので、ほとんど風邪の治療と同じようになります。
デング熱を予防するには、蚊に刺されないようにすることです。そのため予防法は日本と同じように虫よけスプレーなどを使う、にんにくを食べる、花の香りのものはさける、タイの薬局で販売しているレモングラスからとったオイルのスプレーを使用することがおすすめです。
ケガや病気が心配という方は、タイ旅行に出発する前に海外旅行保険に入っておくこともおすすめです。なお、海外旅行保険に未加入でも、国民健康保険に加入している場合、現地で支払った医療費を一部分払い戻してくれる、海外療養費支給制度を使って負担を減らすことができます。
この制度を申請するときは、診療内容明細書と領収明細書が必要になりますので、現地滞在中に書類を作成してもらうと手間がかかりません。
以上、初めてのタイ旅行で気をつけるべき3つの事を解りやすくまとめてみました。知識として知っていれば、ある程度の危険は回避できる事ばかりなので、ちょっとの注意でタイ旅行を楽しい思い出にして下さい。
この記事へのコメントはありません。