タイ旅行に行く場合、やっぱりタイならではの観光スポットに行きたいという方は、水上マーケットへ行ってみてはいかがでしょうか。よく旅行番組のテレビでも見かける、タイお馴染みの水上マーケットは、なんでも水上の船の上で野菜や果物などの食べものや、お土産ものなどを売買するマーケットのことです。
日本では絶対に体験することができない、色とりどりのものが船にひしめく風景が、気になっていたという方も多いでしょう。ここではタイの水上マーケットの知られざる魅力などについて、ご紹介していきたいと思います。
水上マーケットの魅力や特徴について
どうしてタイで、独特の文化である水上マーケットが生まれたのか?それは、首都バンコクに流れている、チャオプラヤー川の水運が発達していたから、という理由があります。
水上バスやタクシー、渡し船などの運河交通網などを生活の足にしているタイ人は大勢いますが、近年は運河交通網の珍しさとバンコク市内移動の便利さで、外国人観光客も数多く利用し、船着き場などは人気がある観光スポットとなっています。
そんな運河交通網ですが、かつては道路より河川や水路のほうが交通の主流であり、チャオプラヤー川にある、数え切れない支流や運河、水路を使って様々なものを運んでいたことから、自然と船の上で商売をするようになったのが、水上マーケットの始まりと言われています。
水上マーケットでは、驚くほど小さな船で何でも売っていることと、ひっくり返してしまいそうな、大量のお土産品と豊富な食材が並んでいることです。
水上マーケットでは出来合いの簡単に調理されたものが売られているイメージがありますが、ガスを使ってその場で手早く料理してくれるので、バミー(タイ風ラーメン)やカオマンガイなどの料理を料理を出す舟もあります。お祭りや夜市の出店感覚で楽しめるので、美味しさは格別です。
ちゃんとした料理を人1人ほどの幅の小さな小船で作ることにも驚きですが、こんなに積めるの?と思うほどの、お土産ものや食材を大量に陳列していることにも驚いてしまいます。
加えて、船と船がすれ違うタイミングで、価格交渉のやり取りをする「商売魂」を感じることができるので、タイの熱気あふれる場所を観光したい方にはおすすめです。
水上マーケットにおける注意点について
水上マーケットは魅力ある観光スポットですが、行く前に注意する点がいくつかあるので、紹介していきたいと思います。
まず、場所についてですが、いくつかある有名な水上マーケットは、大体がバンコク市内から車で40分から1時間半ほど行った、離れた場所に開催されているので、中々個人だけでは行きにくい場所にあるのがほとんどです。そのため、現地発着ツアーに参加して行くことが一番でしょう。
次に行く前に具体的な注意点ですが、できるだけ小さなカバンを持つ、歩きやすい靴をはく、細かいお金を持っていく、という3点があります。
水上マーケットへは小さめのかばんで
小さなカバンというのは、特に土日などの休日は大勢の人でごった返すため、体を自由にするために、小さめのかばんやウェストポーチなどが便利です。また、かばんやウェストポーチなどは、背中側でなく前側にもってくるようにして、いつでも目で確認できる位置にしておくのがベターです。
歩きやすい靴と服装で
歩きやすい靴、そして服装での散策がベター。タイ旅行中ならいつでも言えることですが、特に水上マーケットでは歩道がせまく、段差も多くあり、人ゴミを掻き分けるようにして進むシーンが多くなります。また人混みが多くなれば、足を踏まれる事も珍しくないので、サンダルよりも靴のほうが安心です。
細かい紙幣や小銭を用意しておくことを忘れずに
そして細かいお金を持っていくというのは、タイ通貨の最大紙幣である1,000バーツ持って行っても市場でおつりがないということがよくあるので、細かい100バーツや10バーツを多く持っていくことがポイントとなります。
また、お金は複数のポケットに分けていれておくことで、スリなどに全額スられる事が無くなります。
さて、次は実際に水上マーケットに行くときの注意点ですが、荷物の持ち方は体の手前にする、子ども連れの場合は子どもと手をつなぐ、食べものは注意して買うという3つがあります。
ひったくりは多いのでかばんには十分注意!
水上マーケットでなくても、人ゴミはひったくり犯やスリなどにあう確率が高くなります。そのため、日本で普通にしてしまいがちな財布をポケットに入れる行為や、カバンを適当に持つ行為、背中に背負う行為などは、絶対に避けましょう。いつでもカバンは手前に持っておくようにすることがポイントになります。
子供連れの場合は「迷子」に注意!
水上マーケットに子供を連れていく場合ですが、人ゴミで迷子になることを防止する為に必ず手をつないで移動して下さい。日本とは違いますので、子供が迷子になると会えるまでに随分と時間がかかってしまいます。また、水上マーケットですので、運河への転落などの事故防止の為にも、子供の手はしっかり繋いでおきます。
屋台での食事は「食中毒」の可能性を忘れないで
次に、野外で船の上での食事は美味しいものですが、食べものの状態を自分の目で確かめてから、買いましょう。よく売っているシーフードは、新鮮で美味しいものの、暑い気候のため人によってはお腹をこわす方もいます。たとえタイ人にとっては平気な食品でも、水に慣れていない日本人だと一発で「ビチビチ」になる事もしばしば。
どんな場所で調理しているのか、衛生環境はどんな感じかなどに着目して、自分の口に入る食事は選びましょう。
水上マーケットを選ぶポイントやおすすめについて
ダムヌンサドゥアック
それでは具体的な水上マーケットを選ぶポイント、おすすめについて紹介します。まず最も有名なマーケットが、ダムヌンサドゥアックです。
ここは水路の縮小や運河の開発から、激減していた水上マーケットを保存し、のちに伝えようとするために新しく開発されたものです。アクセスはバンコクから約1時間で、品物の売り買いは全て船の上で行われているので、水上マーケットらしいマーケットに行きたい方にはぴったりです。
ガイドブックや旅行サイトにも大きく取り上げられているので、客層は観光客が多いマーケットになっています。観光客慣れしている、日本語や英語が話せるタイ人の方がいることから、初めて行っても安心というところがポイントです。マーケットの開催時間は早朝から昼過ぎですが、一番にぎやかになるのは朝8時から10時頃になります。船と平行に進む歩道から、並んでいる船で買いものをするような感じなので、買いものしやすくなっています。ダムヌンサドゥアックはバンコクから1時間と離れているので、時間に余裕があって、早起きができる方におすすめです。
なお、観光客向けのマーケットですので、物価は少し高めですが、店の人と値段交渉すれば安くなります。また、現地の言葉を少し使って値段交渉すれば、コミュニケーションがとれて、海外旅行の醍醐味を味わうことができます。
アンパワー水上マーケット
次に金・土・日の夕方限定の、アンパワー水上マーケットは、昔から変わらない姿をとどめている、タイ人に愛されているマーケットです。観光客ばかりではなく、地元のタイ人が通うマーケットがいいという方におすすめです。アンパワーは、ダムヌンサドゥアックより遠くにあり、バンコクから車で1時間半から2時間ほどの、アンパワー川の河口付近に位置しています。
マーケットが開いている時間は、午後の3時から夜9時までなので、早起きが苦手な方には最適です。平日はあまり店がなくさみしい感じなのですが、週末の3時からはギュウギュウに店が立ち並び、地元の方たちが値引き交渉をする声が響きます。地元の若い人たちもよくくるため、おしゃれな店もあるので、ひと味違う店を探しているなら、アンパワーがおすすめです。ここは運河に沿って続く桟橋を歩いて、買いものや食事などを楽しむ感じで、マーケットを楽しめます。また、水上マーケット以外に船で寺院を巡る、ボートトリップもあるので、買いものだけでなく、観光もできるため、欲張りな方も満足することができます。
この2つのマーケット以外にも、2010年にできたアユタヤの新しくて綺麗な所や、バンコクから40分で屋根付きの建物の周りを船がまわるタリンチャンなどがあります。
昔からある所が歴史的な水上マーケットにするか、タイ人が利用する現地用の物価の安い水上マーケットにするか、それとも観光用に整備された水上マーケットにするのか、いろいろと悩んでしまいますがそのあたりをハッキリさせて、タイの水上マーケットを楽しんで下さい。
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