トムヤムクンなど有名なタイフードなら、日本国内のタイ料理店などで本格的な味を楽しめますが、せっかくタイに行くなら、定番にとらわれないタイフードを味わいたいですよね。タイの街角には屋台が数多くあり、手軽に様々なタイ料理を食べることができます。それでも、タイにはじめて行く方や、今までタイ料理に馴染みがなかった方など、何を食べれば良いのか分からない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回はタイに行ったら絶対に食べたいタイフードベスト5をご紹介します。
マッサマン・カレー
世界で最も美味な料理ランキング50に選出されたマッサマン・カレーは、いわゆるタイカレーの一種で、イスラム教徒によって伝来したことから、豚肉以外の肉が使われるのが一般的です。このランキングに紹介されたことがきっかけで、世界中のレストランでマッサマン・カレーはメニューとして採用され、一大ブームを巻き起こしました。
それは日本でも、カップラーメンでマッサマン・カレー味のものが発売されたほどです。味としては南国のココナッツの香りと、タイ料理の特長でもある辛みと酸味が感じられるカレーで、食欲が無い時でも食べられるので、夏にもピッタリなカレーだと言えるでしょう。タイカレーというと辛いだけのイメージを持ってしまいがちですが、マッサマン・カレーでは一般的なタイカレーでは、あまり使われないスパイスを豊富に使っており、ココナッツミルクなどによるコクも感じることもできます。
本場インドのカレーが日本独自のカレーへと進化した様に、日本国内のタイ料理店などでも、日本独自の進化を遂げたマッサマン・カレーが楽しめるお店が出てきました。また、自宅でもこの味を楽しめるようにマッサマン・カレーを簡単に作ることのできるキットも発売されていますが、タイにいった時には本場の味を楽しんでみてはいかがでしょうか。
トムカーガイ
トムカーガイと聞いてもタイフードの知識が無い人はピンとこないかもしれませんが、あのスープの王様と言っても良いトムヤムクンよりも好きだという人も少なくない程、人気のあるスープです。
トムヤムクンのトムとトムカーガイの「トム」は煮るという意味でカーがタイのショウガ、ガイが鶏肉を意味しています。鶏肉をショウガなどとともにココナッツミルクで煮たのがトムカーガイで、トムヤムクンと同様に辛みと酸味のバランスが取れているスープです。先ほど、トムヤムクンより好きな方も少なくないとご紹介しましたが、トムヤムクンの酸味が苦手な方でも、まろやかで飲みやすいのでオススメしたいスープとなっています。
ちなみにスープとご紹介していますが、現地の方はご飯にかけて食べることが多いので、カレー的なおかずに近いかもしれません。日本でトムカーガイを楽しむには、タイ料理店はもちろん、スープの素のような調味料も販売されているので、手軽に楽しむことができます。また、最近では日本でココナッツオイルなどのブームも起きていて、ココナッツミルクが以前よりも手に入りやすくなったので、ネット上では数多くのレシピも公開されています。
トムカーガイを自分で作るのも良いですが、タイで食べる時には現地の方にならって、ご飯とともに味わってみてはいかがでしょうか。
ソムタム
ソムタムは、青いパパイヤのサラダのことで、酸味を持つライムと辛みをもつ唐辛子と塩を甘いパパイヤと合わせることによって、タイ料理の甘味と酸味、辛み、塩分といった味がバランス良く組み合わされたサラダが完成します。
日本ではパパイヤをたくさん食べることはありませんが、特に青いパパイヤにはタンパク質分解酵素であるパパインが多く含まれているので、様々な健康効果が期待できる食材です。パパインなどのタンパク質分解酵素は炭水化物やタンパク質、脂質の分解を促進して消化を助けてくれるので胃に良い上、悪玉コレステロールを減らしてくれる効果もあるので、生活習慣病の予防にも役立ちます。
さらに代謝を促進するのでダイエット効果も期待できるなど、女性に嬉しい食材です。日本で食べる時にはバンコクなどの中央部で食べられているソムタムしかなかなか食べることができませんが、タイの東北地方では、沢蟹や魚の内臓などによるナンプラーを使ったソムタム・プーパラーも食べられるので、現地にいくならチャレンジしても良いでしょう。
ちなみにソムタム・プーパラーにはクセがあって好き嫌いが分かれるので注意をしてください。タイでは屋台で提供されているソムタムですが、注文時に細かい味の調整もすることができます。現地で食べる時には好みの唐辛子の数などを決めておくと自分に合った味のソムタムが食べられますよ。
ラートナー
タイ料理というと辛いものばかりなのではないの?と思っていて、何となく苦手意識を持ってしまっている方にオススメしたいのが、タイのあんかけ麺であるラートナーです。麺にあんかけスープがかけられており、あんかけには多くの店で豚肉が使われています。
麺の種類は店によって違いますが、太くて幅広のセンヤイと呼ばれるも米粉麺や、極細の米粉麺であるセンミー、小麦から作られた揚げ麺です。揚げ麺を使っている屋台では日本でいうところのかた焼きそばのような雰囲気を醸し出していますが、中華とはちょっと違う味が楽しめます。他のメニューでも言えることですが、店によって特徴はそれぞれで、扱っている麺や具材などは異なります。
とはいえ、ラートナーは現地なら50バーツほどと手頃な値段で楽しむことができるので、小腹が空いた時にふと屋台に立ち寄って食べてみるのもオススメです。
スキーナーム
スキーナームのスキーという名前、実は日本のごちそう「すき焼き」からとっていて、タイ風にアレンジした料理であるタイスキと同様の意味を持っており、タイスキ味の春雨スープのことを指します。
スキーナームに使われている春雨は、主に緑豆のでんぷんからできており、水で戻すと一気に膨れるので少量でも満足できる低カロリー食品です。それだけでなく、春雨は消化吸収が良く疲労回復効果もあり、緑豆による利尿効果でむくみを解消してくれるなど美容にも効果が期待でき、さらにスキーナームなら野菜がたくさん入っているので、野菜の栄養素も一緒に効率良く摂ることができます。
また、低カロリーでありながらコクのあるスープとなっていて、タイの屋台では甘辛い味付けが多いですが、好みによって辛さを足すタレもついているので好きな辛さに調整することもできるのが特徴です。
タイなら屋台で30バーツ位から販売されているので、ヘルシーなタイフードを求めている方はスキーナームを食べてみてはいかがでしょうか。
このように、タイで楽しめるタイフードの中には日本国内のタイ料理店や家庭で楽しめる料理が多いですが、現地ならではの味が楽しめるものも揃っています。また、タイ料理のイメージである辛い・酸っぱいといった特徴を活かした料理から、こうした味が苦手な方でも美味しく食べられる料理もあるので安心です。
何より、現地では日本よりもはるかに安価で本格的な味が楽しめるので、タイへの旅行を検討している方は今回ご紹介した5つのメニューを是非食べてみることをオススメします。日本国内でタイ料理を食べていた方でも、現地で食べると新たな発見があること間違いなしです。
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