タイで観光をするなら、外せないのがお寺巡りです。仏教大国とも呼ばれるタイのバンコクには、数多くの寺院があり、地元の人の信仰の場になっています。また、多くの観光客が訪れるパワースポットとしても人気の場所です。伝統的なお寺や日本とは異なるお寺など多岐にわたります。
いくつかの寺院を巡って違いを確かめたり、参拝したりしてスピリチュアルなエネルギーを受けてみましょう。
タイ観光で人気のパワースポットとは?
バンコク観光は、日本だけでなく、世界各国から人気があり、バンコクを訪れる観光客は急激な増加傾向にあります。それほどまでに人気を博すバンコクには、どうして多くの観光客が訪れるのでしょうか。その理由の一つにパワースポットの存在があります。
パワースポットとは、特別な力を発する石や水など、さまざまなものがあり、願いが叶ったり、厄除けになったり、恋愛が成就したりと場所や人によって、そのパワーの感じ方は異なります。
バンコクには多種多様なパワースポットが存在しますが、仏教の国バンコクならではのパワースポットといえば、お寺があげられます。寺院巡りを目的にバンコク観光を選ぶ人も少なくありません。もちろん、地元の参拝客も数多く訪れています。
タイランドの「お寺」の特徴は?
お寺というと、日本の厳かで慎ましやかなイメージを浮かべる人も多いかもしれませんが、バンコクのお寺を見れば一目でその違いに気付くでしょう。バンコクのお寺の中には、落ち着いた雰囲気の寺院もありますが、ほとんどが絢爛豪華な印象です。
その違いは、日本の仏教が中国から伝来し、タイの仏教はインドから伝わったからことからも来ていると考えられます。それらの美しくきらびやかな寺院はバンコク観光の目玉になっていて、多くの観光客をとりこにしています。
それらの寺院には、信仰がなくても入れる場合が多いので、日本人でも気軽に観光できるという点も魅力です。しかし、寺院によっては服装のチェックが入ることもあり、特に王室に関係の深い場合には服装への配慮が必要になります。
気温の高いタイランドですから、普段は日本の夏服で過ごせますが、寺院を訪れる際には、事前に服装のチェックをしておきましょう。タイの寺院では基本的に肌の露出はタブーとされていますので、タンクトップやハーフパンツ、ミニスカートなどはNGです。
また、肌に密着した服装やサンダルなどもチェックの対象となり、そのような服装をしていると、入り口で止められて入れなくなりますので、あらかじめ準備してから行くようにしましょう。
寺院によってはズボンや布などのレンタルを用意している寺院もありますが、観光を楽しむためにはあらかじめ身なりを整えておくことをお勧めします。
タイランドで有名な「お寺」とは?
■ワット・マンコン・カマラワート(龍蓮寺)
バンコクのヤワラートという中華街にあるワット・マンコンは、1871年に建てられたバンコクで最も古い中国仏教寺院です。ワット・マンコンは、「願いごとが叶う寺院」として有名であり、平日休日を問わず多くの参拝客や観光客でにぎわっています。
アクセス方法は、MRTフアランポーン駅よりタクシーで10分ほどです。チケットは無料で、すべての人が参拝できます。本堂には、お釈迦様3体と58体のご神体が祀られていて、線香やろうそくも置いてあるので手ぶらでも入ることができます。
一度、寺院内に足を踏み入れれば、まさしく中国といった光景が広がっています。建物の装飾や色、空気感までが中国そのものであり、タイにいることを忘れてしまうくらいです。東南アジアの中でも珍しい伝統的な中国建築の寺院といわれています。
入場の際には、建物内での撮影は禁止なので、注意しましょう。
■ワット・チャロン
ワット・チャロンは、プーケット島で最も信仰の厚いタイ式仏教寺院として知られています。地元の人々からの膨大な信仰を集めており、参拝に訪れる人の姿は絶えることがありません。その格式高い建造物は圧倒的な存在感で見る者すべてを魅了します。
1876年に起きた暴動を制御した高僧2人とその弟子の像が祀られていて、訪れた人々はその像に金箔を貼りつけます。金箔の貼りつけられたそれらの像は神々しくて、神聖な気持ちになります。
アクセスはプーケット空港から、車で約40分です。ワット・チャロンでは、肌が露出した服装は厳禁となりますので、入場前の服装チェックを行うようにします。また、靴を脱いで入場することも忘れないようにしましょう。
■ワット・ラカン
ワット・ラカンには、鐘の寺という意味があります。昔、境内で鐘が掘り上げられたことから、その名が付いたと言われていて、境内の数え切れないほどの小さな鐘が吊るされています。その鐘を鳴らして祈ると願いが叶うと伝えられています。
小さな鐘は、境内で購入して名前と願いごとを書き、ワット・ラカンに納めることで徳を積む(タンブン)ことができます。観光地としての知名度は低く、地元の人々が日常的に参拝する場所という雰囲気があり、観光客よりも地元のタイ人のほうが大勢お参りに来ています。
また、チャオプラヤー川に生きものを逃がすことでもタンブンの行いになるとされているため、川は参拝者が逃がした多種多様な魚でいっぱいです。ワット・ラカンへは、ター・チャーン駅よりフェリーで10分ほどです。
年中無休で入場料は無料、利用時間は9時から18時までとなっています。
■ワット・スタット
ワット・スタットは、ワット・スタットテープワララームの略称です。バンコクでも最大級の仏教寺院として知られていて、ヒンドゥー教で天国のインドラの住む町を指します。王宮とゆかりの深い寺院でもあります。サオ・チンチャーという大きなブランコのようなものと大仏が特徴の寺院です。礼拝堂に安置されている大仏は、あまりの大きさに寺院の門を通ることができず、塀を壊して運び入れられたと言われています。
一般的に大仏は後ろから見ることはできませんが、ワット・スタットの大仏は、360度どの方向からでも見ることが可能で、前よりも後ろのほうが間近で拝謁することができます。黄金に輝く大仏はもちろんですが、内部の壁画にも目を奪われます。
壁だけでなく天井まで続く壁画は、当時の生活様式や宮廷の様子を垣間見ることができます。ワット・スタットへは、MRTフアランボーン駅よりタクシーで10分程度です。参拝は、9時から16時までとなりますので、早めに行くことをおすすめします。
■エラワン・サンプラプロム
エラワン・サンプラプロムは、BTSチットロム駅より徒歩3分ほどの場所にあり、神の使いとされているブラフマー神の像(エラワン)を祀った祠です。ブラフマー神は、あらゆる海運を支配する神ということで、人々が熱心に祈りを捧げています。
昔ある老婆が、エラワン・サンプラプロムに宝くじで当たった暁には裸踊りをすると誓い、当選をお願いしたところ、見事に大当たりして裸踊りを捧げたという話があります。それ以来、舞が奉納されるようになりました。
今でも、奉納の舞を見ることができますので、エラワン・サンプラプロムを参拝するなら見逃せません。参拝時間は、6時から23時と早朝から夜まで長いので、他の寺院よりも時間に余裕を持っていくことができます。
まだまだいっぱいあるパワースポットのお寺へ足を運んでみてね
タイランドには、パワースポット呼ぶのにふさわしい有名な寺院が数多くあります。ご利益もいろいろありますが、やはりタイで人気なのは「恋愛運上昇」と「金運上昇」。今回ご紹介した5つのパワースポットに共通するご利益です。
特に最後にご紹介した「エラワン・サンプラプロム」などは、宝くじの高額当選を果たした老夫婦の逸話ががタイ全土に広まり、毎日「金運上昇」を求めて多くのタイ人が訪れるパワースポットになっています。
今回紹介した寺院などは、ほんの一部でしかありません。
タイ観光を計画しているのならば、観光スポットの近くにある寺院にも足を運んでみて下さい。
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